生誕100年。この節目の年を、多彩なプログラムが連鎖する特別な年にしたいと考えた。単一主体による単体プロジェクトではなく、「岡本太郎をリスペクトし、その芸術観や思想を大切にしたい、受け継ぎたいと願う者たち」が皆でつくる運動体にしたかった。
いま時代がTAROを求めている。でもやるべきことは「太郎を神棚に祀る」ことではない。TAROは岡本太郎を遺してくれた。その遺伝子を受け継いで、ひとり一人が太郎になればいい。だから「Be TARO」。シンボルのモチーフは遺伝子だ。
生誕100年とは「これまでの100年」から「これからの100年」へ橋を架ける年。すなわち「TAROの100年」から「ぼくたちの100年」へ。主役はいまを生きるぼくたちだ。この「TAROイヤー」を通して、多くの人にTAROを知って欲しいし、再びTAROと向き合って欲しい。そう考えた。 |