日本文化の清冽な軸として沖縄が生きつづけてほしいと熱望する。
縄文という戦友にであい、日本文化の根源をさぐる旅に出た岡本太郎が最後にたどりついた特別な場所。それが沖縄だ。
その感動を一気に結晶させた「沖縄文化論」は、それまでにない斬新な視点で沖縄文化の本質を鋭く射抜き、大きな反響をよんだ。
生誕100年を記念して開かれたこの展覧会は、太郎がはじめて沖縄を訪れた1959年前後の活動に焦点をあて、沖縄との関係を考えるものだ。
特別企画として、当時太郎と行動をともにした人々の貴重な証言の記録・公開も行った。
50年前に太郎が放ったメッセージの深度と強度にあらためて驚く。
そんな展覧会だった。
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