2011.3.1ー
1952年、岡本太郎はモザイクタイルで『ダンス』を制作する。 戦後日本で活動を再開してわずか数年後のことだ。 一点ものの油絵と違って、タイルなら複製可能で野外にも置ける。 そうすれば芸術がもっと社会に入っていける。 芸術を大衆に開放しようとした太郎はそう考えた。 『ダンス』は岡本太郎の芸術思想の象徴だ。 だが1969年頃に取り外されて以来、ながらく闇に消えていた。 『ダンス』はいま、百貨店を訪れる多くの人々の目を楽しませている。