2011.6.27ー
1966年、岡本太郎は数寄屋橋公園に『若い時計台』をつくった。 梵鐘『歓喜』(1965)、『太陽の鐘』(1966)、『光る彫刻』(1967)、『マミ会館』(1968)…。 当時の太郎は、「美術」の枠を軽々と超える多彩なパブリックアートを続々と社会に送り出していた。 東京・銀座の街に突き立てた『若い時計台』もそのひとつで、太郎の代表作だ。 長年にわたって風雨や排気ガスにさらされ、傷みが進んでいた。 元通りの姿となった『若い時計台』は、街のシンボルとして行き交う人々をみつめている。