岡本太郎は“いのち”を描いた。 だから多くの作品には顔がある。 生命力をたぎらせたギョロっとした眼が見る者に挑む。 顔は太郎とぼくたちをつなぐ大切な回路だ。 その「顔」をテーマにした展覧会が、全国6カ所のPARCOで開かれた。 東京、仙台、名古屋、札幌、福岡、広島。 太郎の没後はじめての巡回展だ。 『豊穣の神話』や『雷神』など門外不出の作品が全国を縦断した。 規模は小さいが「山椒は小粒でもピリリと辛い」展覧会だった。