太陽の塔は大阪万博テーマパビリオンの一部だった。 ゆえに胎内には独創的なメッセージ空間を擁している。 万博から半世紀近くが過ぎたいま、この事実さえ半ば忘れられてしまった。 幸い、打ち捨てられて大きく傷んでしまった塔内空間を再生させ、 耐震補強を施したうえで一般公開するプロジェクトが始動した。 入札不調から計画は一時頓挫しかけたが、一部内容を修正してふたたび走りはじめた。 塔内の《生命の樹》とあわせて、「第四の顔」と呼ばれる《地底の太陽》も復元を予定している。