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| クライアント | 
 
| 川崎市 | 
 
| 担当業務 | 
 
| 「常設展示空間」総合プロデュース、展示企画・設計・監理、「母の塔」建設プロデュース/設計・監理 | 
 
| 所在地 | 
 
| 川崎市/神奈川県 | 
 
| 開館 | 
 
| 1999.10 | 
 
| 受賞 | 
 
「北米照明学会賞」 
「ディスプレイ産業賞」 
「ディスプレイデザイン大賞」 | 
 
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『常設展示空間』 
岡本太郎は生前、自ら所蔵する作品を残らず川崎市に寄贈した。岡本は絵を売らない作家だったので、結果としてそれは岡本作品のほぼ全量となった。これを受けて計画されたものが、この美術館だ。 
常設展示空間のコンセプトは『知的探検の森・対話と体感の杜』。来館者一人ひとりが知的な刺激を受けながら、自らにとっての岡本太郎を発見し、岡本太郎と対話し、岡本太郎を感じるための空間をつくろうと考えた。 
試行錯誤の末に生れたものは、今までの常識的な展示空間とはまったく違うもの、これまでのどの美術館とも似ていないものだった。白い壁もなければ四角くもない。順路すら取り払われた。 
来館者はラビリンスを巡り歩くなかでさまざまな岡本と出会う。自ら情報を選び取り、自分なりの物語やイメージを組み立てる。 
岡本太郎との対話のはじまりである。 
 
『母の塔』 
美術館のシンボルモニュメント『母の塔』は、1971年、大阪万博前後の絶頂期にあった岡本太郎が、巨大モニュメントとして建設することを想定して制作したものだ。 
高さ30m。もはや彫刻ではない。まぎれもなくエンジニアリングが要請されるスケールである。彫刻作品として備えるべき条件と建築技術上の要件との両立がテーマとなった。 
母の塔はいま、なにごともなかったかのように、たおやかな姿で来館者を迎えている。光を浴びると輝きながらゆっくりと表情を変えるが、そこには微妙なひずみやゆれがある。まさしくそれが岡本太郎の手の痕跡だ。そこまで忠実に再現されていること、それが岡本作品であることの証明である。 |  
 
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