1950年代から60年代にかけ、岡本太郎はカメラを首から何台もぶらさげて、集中的に日本各地を巡り、膨大な写真を遺した。
スケッチ代わりの忘 備録でもなければ、「作品」をつくろうとしたわけでもない。
見たものに感動してただ夢中でシャッターを切っただけだ。
岡本太郎の視線がつかんだものがそのまま定着したそれは、まさしく「岡本太郎の眼」そのもの。そこには原初日本の気配がしっかりと刻印されてい る。二度ととらえることができない貴重な記録だ。
本展は岡本太郎の撮ったさまざまな写真を紹介する。