「機能でも価格でもなく、感性のレベルで価値を持つモノづくりを進めよう」。この政策を目に見える形に翻訳・提示することがミッションだった。
日本デザインの新たな潮流を切り取る視座として掲げたテーマは「Resonance(共振)〜経験と物語のデザイン」。人とモノの間に“心理的なベルト”を掛ける力のあるクリエイティブなプロダクトを集めた。
会場を貫く三本の軸線は、人とモノの共振が発露する三つの領域、すなわち「自己:新しいReality」「他者:新しいCommunication」「社会:新しいRelation」を表し、中空に浮ぶリアルサイズの人型造形は、感性プロダクトが生み出す新しいライフシーンを象徴するものだ。
製品をスペックではなく新たなライフシーンの媒介者として描きたい。この思いが従来のプロダクト展とはまったく違う光景を現出させた原動力だった。
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